デジタルコミックのフォーマットを考える
今回は趣向を変えてデジタルコミックのフォーマットについて考えてみましょう。
最近は首都圏を中心に安価なADSLも普及してきました。これにより大き目の画像をダウンロードして見るといった方法にもあまりストレスを感じなくなりましたが、それでも若干待ち時間はありますし、それによって読むテンポが乱れてしまいます。
読ませるためにデジタルコミックを作る側として、その辺について考えてみたいと思います。

なお、今回の記事ではデジタルならではの要素を入れたり、ナローバンドの環境の方のことはあまり考慮していない記事の構成にしてますがご了承ください。

■画像閲覧
 だれでも制作できて誰でも見れるとなると、やはり普通にGIFやJPEG形式の画像をWEBページとして貼り、次のページにリンクする方式が手軽でしょう。
しかし前書きで書いたようにこの方式はどうしても若干のラグにより意図したテンポで読めないといったデメリットがあります。テンポ良く見れるほど画像を小さくしてしまうと、フキダシ内のセリフが読みにくくなりますしね。

もう一つの方式としてはまとめて圧縮したファイルをダウンロードさせて、手持ちのグラフィックビュアーのカタログ機能などを使って読むという方式も考えられます。
意外に慣れればかなり手軽に読めるというのはあるのですが、見開き的な迫力を出したいシーンなどで困りますし、何よりダウンロードして手間をかけるまで中身が分かりませんから。

■ゲーム形式
上記の画像形式を、ダウンロード形式にしつつも出来るだけ手軽にページをクリックするなどで次のページに進めるようにすることで、ダウンロードしてすぐ見れるようにする方法。様々なツールがありますので、ココのツールの紹介は今回は割愛します。
基本的には便利な方式ですが、同じく見てみるまで分からないというデメリットがありますので、作品紹介を分かりやすく魅力的にすることが大切です。
特にEXE方式の実行ファイルの場合はウイルスが混入していないことを確認し、テェックした対策ソフト名などを記述していくことも必要だと思います。

■PDF形式
アドビ社のアクロバット形式に変換して配布する方法です。
上記のダウンロード形式のデメリットは印刷して紙媒体と同じような感覚で読みたいと思った時に上手く印刷するのが難しいことにあります。
コミックなどの場合はやはり紙の方がいい面もありますので、こういった形式に変換することで、紙媒体で読んでもらいやすくなります。
デメリットとしては変換する為のソフトが高価だったり、見るまでの起動に時間がかかる、プラグインのインストールが必要などといった点がありますが、安価やフリーの変換ソフトが登場したり、起動時間が短い新型のプラグインが普及してくるなど、少しづつ改善に向かっている面もあります。

■フラッシュペーパー形式
マクロメディア社が最近リリースし始めた形式。
基本的にはPDFに似たようなものと考えていいのですが、ほとんどのパソコンにインストールされているFLASHプラグインを使ってWEBで直接文字情報などを見ることを目的とした形式といえます。
FLASHなどを使えばいいのですが、高価ですし先読みなどのストーリーミング技術を導入するには若干ハードルが高いため、今後はこの形式の安価な変換ソフトなどの普及次第でしょうか。
WEBで見るのに特化していますので、販売するのには向いていないかもしれませんが、第一話などをサンプル的に見せるのにはいいかもしれません。

■コミックスタジオ投稿形式
マンガ作成用ツールコミックスタジオには専用の投稿サイトや共同作業用のデータ受け渡しサイトを運営しています。
アマチュア作品などが多く投稿されていますので、純粋にコミックだけを描いてそれを見て欲しい場合などは、こういった専用ツールを使うのもいいでしょう。
とはいえツール自体、デジタルならではのベクター系機能を使うのには高いPRO版が必要とあって、正直手を出しにくい印象があります。ですが、ドロー系の描画能力やタブレットの質的向上もあってデジタルでコミックを描くツールとしては他の選択肢が実際問題としてないに等しい為、今後伸びてきそうです。


とまあ、有名な形式を簡単にではありますが紹介してみました。
コミックスタジオなど実際私自身がタブレットのオマケソフト程度でしか試してない為、若干誤解もあるかもしれませんが、また印象が変わってくることが記事を修正させていただきたいと思います。
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