景気悪い?

よくデフレスパイラルという言葉を耳にしますね・・最近。
まあ単純に言えば物価が下がり続けること・・本来は政治的な通貨政策などから引き起こされるものだったのだが、最近のデフレというものは不況のあおりからくる物価の下落と限度を超えた価格競争により、デフレスパイラルの状況に陥っているともいえる。
これがWEBページ、ソフトウェア産業においては危機的な状況に陥っていると言わなければいけないだろう。

ゲーム業界などはご存知のとおり、セガのハードウェア事業の撤退。SNKの倒産などを筆頭に見えないところで倒産が相次いでいる。
もちろんWEBも例外ではないどころか最も深刻な状況といえる。低価格のホームページ作成ソフトの充実で、個人ユーザーがアルバイト的な感覚で仕事を請け負ったり、実績を得るためにタダで制作・・なんて状況も珍しくない状況が生まれているからだ。
筆者としては、前述のとおり当事者が自分のサービスを考えて自分でネットにおいてのサービス・サポートが出来るようになることは歓迎するところではあるのだが、ページコーティングが仕事にならない・・というのは会社にとっては頭の痛いところであろう。

もちろんデザイナーとしての経験やノウハウを積んでいる高度な技術を人材を持った人材がいれば問題はないと思うのだが、これがクライアント側に素人との違いを分かってもらうことは非常に困難だ。

素人とプロの違いとは

したがって、プロであることで品質を維持することはあたりまえの事であり、素人デザイナーとの差別化をデザイン技術におけるレベルの格差では納得させることが出来ないほどの状況に陥っている。
一般的に売られている商品の場合、もっとも強い企業が派手な宣伝と限界以上の低価格化によって生き残るものなのだが、WEBでは逆といえる。

弱い個人ほど強いのだ。

そこでプロとして今後必要になるのは、「コストに見合ったデザインを提供すること」や「コストダウンのために努力する」事ではなく、いかに"アクセスされるか?"を提案する必要があるかと思います。

アスセスされなくてもいいの?

ようするに「アクセスされなくてもいい。あればいいの。」「素人が作ったようなデザインでも安けりゃいいよ。」というようなクライアントに対して、「アクセスが増えるとこんなメリットが生まれます!」というものを提案できなければ作る必要もないし、その提案が出来なければ「あなたの会社はホームページを作るべきではない」とはっきりいうべきだとおもいます。
そして、導入にあたって担当者がいなければ指導する。
インターネットビジネスコンサルティング能力こそがプロに求められているのだと思います。

デザイナーの苦悩

アクセスアップに必要なのは技術力も必要ですが、プロとしてアクセスアップにどれだけ悩むことが出来るか?です。
安いギャラでは「このホームページのデザインをどうしたらいいだろう?」ではなく、「もう今月お金ないや・・今晩の夕飯どうしよう。」になっているのです。プロとして恥ずかしいことかもしれませんが、もっとこのことをアピールすべきではないのではないでしょうか?

もちろん個人で請け負っていても、別の仕事で生活が安定していればホームページ制作で真剣に悩むことは可能です。だから安く請け負う個人デザイナーを非難する気もありません。

しかし、プロとしてもっと悩みたいのです。その経験がこそが次の仕事で生かされWEBページ制作のノウハウにつながるのです。

値段はどこで決まるのか?

かといって「ちゃんと悩んだんだからこれだけのギャラが必要」でいいかといえばそうではありません。結果はどうあれ商品の品質は保証する義務があります。
基本的に品質が同等ならば結局は同じ値段に落ち着く・・・というのが物質消費型の基本的な構造でしょう。ですがデジタルではそうではありません。
いえ、それ以前に品質というものが素人にとってもはっきりしていないのが現状だからです。ではデジタルソフトウェアの品質や価格はどこで決まり、どう判断されるのでしょうか?

もちろん業務用のシステムやプロ用のツールというのはコスト重視になっています。”人月”とよばれる人件費でベースで算出され、見積もりによる価格が中心になっていました。これはゲームソフトの場合でもある程度同様で、一般向けにより見込み発売本数で割っていた・・というだけのことです。

しかし最近の低価格化によりゲームソフトウェアが苦戦を強いられているように、このシステムはなかなか成り立たなくなってきています。

ではどうすればいいのか?

品質と評価

WEBにおいては不特定多数がアクセスできるメリットをもっと有効に活用すべきです。
つまりコミュニケーションできることを前面に押し出し、そのシステムとWEBから得た情報を活用出来る・・ということ。
ゲームでいえば大きい会社がなぜ強いのか?というとある程度の価格の固定化が可能なことと共に、ブランドイメージを中心にコミュニケーションツールとして活用できることがあります。
これはネットワーク機能があるものはもちろんですが、ドラゴンクエストシリーズのような一人で遊ぶゲームであっても、友人同士が同時に購入することで、「どこまで進んだ?」とか「ここで詰まってるんだけど・・」といった形でコミュニケーションが出来ることが重要だったと思います。
また、それに限らず擬似的なものながらゲームに登場するキャラクターになりきって楽しむことも出来たです。

ではWEBではどうでしょうか?

残念ながらコミュニケーションを楽しむ・・というものは従来型の企業ホームページには皆無といえる状況です。それには客を喜ばすという本来の目的を忘れてしまっているからではないでしょうか? 将来はもっと有効な品質の評価基準が出来るようになるかもしれません。しかしそれには個人情報の管理などの問題が山積しており、なかなか上手くはいかないでしょう。
ですが、品質をデザインの美しさだけで判断できる状況ではなくなってきているのは事実。

あなたにとって良いサイトとはいったいどんなものなのでしょうか・・・。

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